3Dプリンタで扱えるポリゴン数【3D技術解説④】

3Dプリンタで扱えるポリゴン数の上限について解説します。
CTデータから作成したポリゴンデータを3Dプリンタで造形する場合、ポリゴン数に注意する必要があります。
last update: 2017/05/17

ポリゴン数の違い

一般的に、ポリゴンデータの作成方法によって、ポリゴン数が大きく異なります。

  • CGモデリングソフトウェアや 3D:CAD手作業でポリゴンデータを作成するため、限界があります。数千から数十万ポリゴン程度です。
  •  CTスキャンやレーザー計測:実測値からポリゴンデータを作成します。ほとんどの物体の表面はでこぼこしているため、表面データは膨大な量になります。解像度や大きさにもよりますが、数百万~数億程度のポリゴン数になるようです。

3Dプリンタの限界

3Dプリンタの主な用途は、製品やそのプロトタイピング・趣味の造形モデルの作成です。 これらのデータは、通常、CAD や モデリングソフトウェアを用いて作成します。
そのため、3Dプリンタを制御しているソフトウェアは少ないポリゴン数しか想定しておらず、巨大なポリゴンデータを読み込むことができません。 経験的には、数百万ポリゴンが扱える限界のようです。

よって、CTスキャンデータから3Dプリンタ用のファイルを作成する場合、ポリゴン削減などの手法により、ポリゴン数を大きく減らす必要があります。

 

3D技術解説シリーズ
データの種類:ピクセルとボクセルとポリゴン【3D技術解説①】
サーフェイスレンダリングとボリュームレンダリング【3D技術解説②】
マーチングキューブ法:ボクセルからポリゴンへの変換【3D技術解説③】
3Dプリンタで扱えるポリゴン数【3D技術解説④】
CTデータの領域分割:三次元画像への Watershed 法の適用【3D技術解説⑤】
CTデータの画像処理:平滑化によるノイズ除去【3D技術解説⑥】
CTデータの画像処理:モルフォロジー演算(膨張収縮)【3D技術解説⑦】
凸包の作成:Quickhull 法【3D技術解説⑧】
ポリゴン削減(ポリゴンリダクション):QEM(Quadratic Error Metrics)【3D技術解説⑨】
GPGPUとは:グラフィックカードによる高速化のしくみ【3D技術解説⑩】
サーフェイスレンダリングでの等値面の修正:CTデータを加工する【3D技術解説⑪】

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