2022/09/13:version 2.5.0 リリース。メタルアーチファクト低減機能を追加しました。
導入したX線CT装置会社
13年以上の実績があります。
2022年9月-:株式会社VoxelWorks(ボクセルワークス)
2008年12月-2022年3月(終了):コムスキャンテクノ株式会社
グラフィックカードによる超高速計算(NVIDIA, AMD に対応)
再構成演算時間(各種補正計算は含まず。環境:NVIDIA GeForce RTX 3090 + i7-6850K)
- 再構成画像サイズ:512 x 512 x 512
透過画像サイズ:512 x 512
撮影枚数(プロジェクション):600
2.2秒 - 再構成画像サイズ:992 x 992 x 992
透過画像サイズ:992 x 992
撮影枚数(プロジェクション):900
8.3秒 - 再構成画像サイズ:2224 x 2224 x 2048
透過画像サイズ:2224 x 2048
撮影枚数(プロジェクション):2000
107秒

再構成後の画面
- 撮影ビーム方式:
コーンビーム - スキャン方式:
フル(360度)スキャン
ハーフ(180度)スキャン
オフセットスキャン(回転軸移動型) - 補正機能:
メタル(金属)アーチファクト低減
回転軸位置ずれ(シフト)補正・自動補正機能あり
ビームハードニング補正
リングアーチファクト除去
撮影画像へのノイズ除去
エリアオーバーアーチファクト低減機能(撮影範囲からはみ出る試料への対策) - 補正機能(オプション):
明るさ補正
バッドピクセル補正
マーカーを利用した、回転軸ブレ・焦点移動の補正

撮影画像表示
メタル(金属)アーチファクト低減
樹脂などのX線吸収量の少ない物質中に金属が含まれているとき、しばしばメタルアーチファクトが生じます。アーチファクトにより、金属の周辺/金属と金属を結ぶライン上にある構造が見えにくくなります。状況にもよりますが、coneCTexpressの補正機能によりメタルアーチファクトを大幅に低減できます。

メタル対策なし

メタル対策あり
回転軸位置ずれ(シフト)補正
再構成プログラムは、X線焦点から検出器へ下した垂線と試料台の回転軸が交わることを前提にしています。
ところが、実際には、いくつかの理由で回転軸の位置がずれてしまいます。
ずれの方向によっては、以下の画像のようにブレた画像となるため、補正が必要です。1ピクセルでもずれると、画像にブレ/ぼけが生じます。

大きくずれている(ここでは6pixel)

少しずれている(ここでは3pixel)

ずれていない
coneCTexpressが搭載している自動補正機能は、位置ずれ(シフト)値を自動で計算し、最適な値で補正を行います。
ビームハードニング補正(ビームハードニングアーチファクト対策)
再構成プログラムは、単色X線による撮影を前提に組まれています。
白色X線で撮影すると、ビームハードニングと呼ばれる現象が発生し、再構成後の画像(断面画像)の画素値(X線吸収係数に比例する値)が不正確になります(ビームハードニングアーチファクト)。
例えば、円筒形の均一な試料を撮影したときは、円筒中心部の画素値が相対的に低くなります。
coneCTexpressで適切な補正値を選択して補正すると、アーチファクトを大幅に低減させることができます。

補正なし

少し補正

適した補正

過剰な補正
エリアオーバー対策
基板のような板状の試料を撮影するとき、拡大率を上げるため、しばしば撮影範囲からはみ出す形で撮影を行うことがあります。その際、エリアオーバーアーチファクトが発生し、撮影範囲の周辺部が白くなります。
coneCTexpressには、このアーチファクトをおおきく除去する機能が含まれています。

エリアオーバー対策なし

エリアオーバー対策あり
バージョン履歴
2022/09/13 バージョン2.5.0 リリース
- メタル(金属)アーチファクト低減機能を追加
2022/09/02 バージョン2.4.0 リリース
- エリアオーバーアーチファクト低減機能を追加
- リングアーチファクト除去フィルタを高性能化
- 軽微なバグの修正など
2022/01/26 バージョン2.3.6 リリース
- コムスキャンテクノ株式会社向け最終版
- 軽微なバグの修正
弊社の主力製品です
工業製品から生物標本まで。どんなものでも美しく、快適操作でおみせします。
Molcer Plus は、X線CT画像などのボクセルデータを、計測・加工・解析するためのソフトウェアです。
*フリー版もあります:3D画像表示ソフトウェア Molcer
*Molcer Plus パンフレット (v1.8)
*粒子空隙解析パンフレット
*配向解析パンフレット