ごあんない:
ドイツ博物館公式サイト Deutsches Museum
Museumsinsel 1 80538 Munchen, Germany
開館時間 9:00 – 17:00
入場料 12 Euro(おとな)、 4 Euro(学生、こども)
船、飛行機、蒸気機関、潜水艦……と、ドイツの科学技術の歴史が力いっぱいつめこまれた場所、それがミュンヘンにあるドイツ博物館 Deutsches Museum だ。
すべての展示品を見ようとすれば一週間は必要といわれる圧倒的物量をこのたび体験してきたので、ここでご報告したい。
本稿では畏敬をこめて、この博物館を大ドイツ博物館と呼ぶことにする。
だが、当コラムの真骨頂は王道をはずれた楽しさを追求すること。他のサイトで紹介された内容と重複するのもつまらない。
というわけで、ここでも当然マイナー路線を貫くつもりだ。
「ご飯を食べに外へ行きたいときは、どうすればいいの?」と受付の女性に訊いたら、左手に頭文字 DM のスタンプを押された。
「帰ってきたときは、これを見せればいいのよ」だって。技術国家ドイツにしてはやたらとローテク、と驚く。
しかし、意外にすぐれものなのだとわかった。このインク、水洗い程度では落ちないが、宿に帰って石鹸を使ったらきれいに消えた。みごとに、有効期間は一日。ローテクばんざい。
蒸気機関以前の動力についての展示はおもしろかった。
馬を使うのは基本として……
……牛も、なんと犬まで使う。もちろん、人力もありました。
この博物館でおもしろいのは、他にはまずないであろう数学の展示があることだ。
3rd floorの51番、Mathematical Cabinet である。
模型が置いてあり、じかに触れて遊べるようになっている。地味なようだが、大人にも子供にも意外な人気。
第二次大戦中に使われたドイツの暗号機、エニグマも展示されていた。
この機械と戦ったたがために、アラン・チューリング Alan Turing 1912-1954 は数学の才能を消耗し、研究者としては再起不能に近い状態になってしまった。
なにが恐ろしいかといえばこれがいちばん怖いと思う。
そして恒例、休憩場所情報。さすがに広い博物館だけあって、各階にカフェが設けられている。
アルコール類もふくめてかなりしっかりした食事をとることができるので、外に出なくちゃ、という心配は杞憂に終わった。
作成日:2010/03/29 最終更新日:2018/08/14
弊社の主力製品です
X線CT画像などの3次元画像データを、計測・加工・解析するためのソフトウェアです。工業製品から生物標本まで、どんなものでも美しく、快適操作でおみせします。
*フリー版もあります:3D画像表示ソフトウェア Molcer